東京電力が安全に向けた取り組みを監視するため設置した有識者による委員会の委員長が19日、柏崎刈羽原発7号機の緊急対応訓練などを視察し「再稼働できる状態になっている」と評価しました。

19日に柏崎刈羽原発を訪れたのは東京電力が国内国外の有識者を招いて設置した原子力改革監視委員会のクライン委員長です。

クライン委員長は7号機の原子炉の電源が喪失した想定で予備の熱交換器にホースをつなぎ、冷却機能を確保する作業の訓練を視察しました。

この7号機では6月、原子炉を起動する前のすべての検査が完了し、技術的には再稼動が可能な状態となっています。こうした検査の状況などについても説明を受けたというクライン委員長は視察後…

【原子力改革監視委員会 クライン委員長】
「来るたびに前回よりも意識は高まっていると感じる。私が見る限り再稼働できる状態になっている」

諮問機関からのお墨付きを得た形の柏崎刈羽原発。一方、東京電力は地元の理解を得たのちに原子炉を起動しての検査を行う方針ですが、どのように理解を得るのかを含め再稼働に向けた先行きはいまだ不透明です。

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