佐賀大学は、がんの「治療薬」として開発中の新薬が「予防」にも効果的であるとの研究成果を24日、発表した。
24日の会見で研究の成果を発表したのは、佐賀大学医学部の木村晋也教授など2人。
木村教授らは製薬会社などと共同で、がんの治療薬OR−2100を開発している。
このOR−2100には、「治療」だけでなく「予防」の効果があることが確認されたという。
がんの原因の1割から2割はウイルスによる感染で、感染した遺伝子にはメチル基という年齢とともに増加し、がんを発生させるサビのようなものがつく。現在、このサビを取り除く日本で服用されている治療薬は副作用が強く注射での投薬のため、佐賀大学は同じ効果を持ち副作用が弱い飲み薬OR−2100を治療薬として開発している。
この治療薬のOR−2100を生後6週間のマウスに定期的に投与したところ、がんの発生が抑えられ、他のマウスより約2倍の500日生存し、予防の効果が確認された。
OR−2100は白血病などのがんの治療薬として2022年から臨床試験が始まっている。
また、OR−2100は老化防止、若返りに有効かもしれないと期待されていて、今後も研究を続けていくとしている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。