人間国宝の作品を紹介する展覧会が井原市の平櫛田中美術館で開かれています。

この企画展は、平櫛田中美術館が所蔵する作品の中から人間国宝の手による選りすぐりのものを紹介するもので、約70点が展示されています。

会場では、井原市出身の平櫛田中と交流があった備前焼作家、藤原啓の書や、つぼをはじめ、長男の藤原雄本人から美術館に寄贈された作品が並べられています。また田中が自身の彫刻刀の制作を任せた日本刀の作家、宮入行平による太刀なども展示されています。

このほか田中が86歳の時に完成させた木彫の傑作で20年ぶりに里帰りした「鏡獅子」や石こうでできた作品の原型などが展示され、作品の制作過程を知ることができます。

(平櫛田中美術館 柳沢綾子学芸員)
「田中さんは一流の作家ということで、親交のあった方が人間国宝の方ということになるが、お互いに影響しあってより作品を高めていったというところがあると思う」

この企画展は、井原市の平櫛田中美術館で10月3日まで開催されています。

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