今年1月から温泉が汲み上げられない事態が続く新潟県小千谷市の温泉施設について、能登半島地震の影響と見られるこの異変に地元では住民を巻き込む議論となっています。

源泉から温泉が汲み上げられなくなっているのは、小千谷市にある温泉施設「道の駅ちぢみの里」です。

【ちぢみの里 福原栄子女将】
「まさか全く出ないというのは考えていなかった」

異変が起きたのは今年1月…温泉に黒い泥などが混じり出したといいます。そして1月25日。

【ちぢみの里 福原栄子女将】
「温泉が上がってこない水道水での対応ということで営業していました」

沸かし湯で営業を続ける事態に陥ったといいます。

源泉を見に行くと、温泉をくみ上げるポンプに泥が入り込み業者からはこんな言葉が…

【ちぢみの里 福原栄子女将】
「泥を取り除く装置も中には入り込めず、汲み上げられないという説明を受けた」

老朽化した設備に能登半島地震のダメージが加わったことが原因と見られています。

去年4月に指定管理者となった関越サービスでは施設の改修など設備投資をしたばかりでした。

【ちぢみの里 福原栄子女将】
「最初は温泉が出ないと帰られたお客様も1日5~6人いた」

来館者は1月以降、減少傾向にあり、5月は去年の71%ほどにとどまっています。

新たな源泉を掘るには2億円ほどかかるとみられていて、市は掘削すべきか住民アンケートを実施。26日にその結果が発表されました。

【小千谷市にぎわい交流課 小林直道主事】
「今後も温泉施設として利用されたいという方が7割弱」

ただ、お金をかけて新たに掘削するかどうか…その判断は真っ二つに分かれています。

【小千谷市民】
「難しいお金は市民の税金」

【小千谷市民】
「小千谷市唯一の温泉で、残念」

【ちぢみの里 福原栄子女将】
「1日も早くできれば温泉と心の底から訴えたい」

小千谷市はアンケート結果を踏まえ施設の在り方を議論していく方針です。

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