赤字路線となっているJR北上線の沿線の自治体が、路線維持への方策を検討する会議が、岩手県西和賀町で開かれました。
利用の促進のため乗客の数値目標を具体的に定める方針が確認されました。
6月25日の会議にはJR北上線沿線の北上市や西和賀町、それに秋田県横手市の市長や町長などが出席しました。
会議では座長を務める西和賀町の内記和彦町長が「定住人口の維持や移住の促進に向け、北上線は欠かせない存在だ」と強調しました。
JRによりますと北上線の収支は2022年度、北上~ほっとゆだ間が9億円あまりの赤字、ほっとゆだ~横手間が5億円あまりの赤字で、全線の赤字額は14億円を超えています。
会議は冒頭を除いて非公開で行われましたが、今後、乗車人数などの具体的な数値目標を定めたアクションプランをつくる方針が確認されました。
首長会議 座長 内記和彦西和賀町長
「アクションプログラムを作って進めていく。そして利用促進に取り組んでいる姿勢をより強くJR側に示していこうという話し合いをした」
JR北上線は2024年11月で全線開通から100周年となり、それにあわせたイベントも開かれる予定です。
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