これから暑くなると海や川へ遊びに行く機会も増えるのではないでしょうか?
そこで気を付けなければならないのが水難事故。
本格的なシーズンを前に救助訓練や講習会などが各地で開かれています。
実践形式の水難救助訓練
静岡県の狩野川で行われた水難救助訓練。大雨による水害や水辺の事故に備えて警察や国土交通省などから60人が参加して行われました。
救助用の浮き輪の投げ方やボートの操り方などを確認した後に行われたのは、3人が川に流されたことを想定した実践訓練です。
上流から流されてくる要救助者をボートで救出したほか、岸からは見つけられない行方不明者をドローンを使って捜索していきました。
三島警察署・清水英之 警備課長:
これから出水期に入ります。レジャー事故の発生も懸念されている。いつ救助を求められても対応できるようにしっかり危機意識を持って取り組んでやっていきたい
命を守るための対応を学ぶ
海や川で流されてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
自分の命を守るために必要な対応を知っておくことも大切です。
6月16日、静岡県沼津市で開かれた講習会では、参加者たちは体の力を抜いて、仰向けに浮くコツやペットボトルやランドセルを使って浮力を確保する方法を学びました。
参加者:
(万が一の時には)大の字で助けを待っていようと思う
参加者:
浮いて待てということを教えてもらったので、しっかり練習してみてパニックにならないように出来たらいい
主催者によると、少しでも長く浮いて救助を待つことが大切だということです。
助けが来るまで浮いて待つ
2024年6月には、静岡県内でも浜名湖で溺れていた小学生の男の子を助けようとした40代の男性が溺れて死亡する事故も発生しています。
万が一、海や川に落ちてしまった時はどうしたら良いのでしょうか?
水難学会が普及している「ういてまて」をご紹介します。
仰向けで手足を伸ばして大の字になって浮いて助けを待つというものです。ペットボトルなど浮くものが身近にあれば抱えるようにしてください。
-ちなみに服や靴はどうするのがいいと思う?
タレント・小島よしお さん:
濡れると重くなるから脱いだらいいのでは
ジャーナリスト・鎌田靖さん:
若いころ取材したことがあるので、着たままでいいですよね
鎌田さんが正解です。服は着たままの方が体温低下やケガを防ぐことができます。
また、靴は浮き具代わりに出来るそうです。
とにかく浮き続けて助けを待つことが大切です。
水難事故に遭わないために
水難学会の斎藤理事は、水難事故を防ぐための心構えとして次のようなポイントを挙げています。
・水辺に着いてすぐ水に入らない
・親子で深さを確認する
・ひざよりも下の水深で遊ぶ
・1人では遊ばせない
水辺でのひとときが楽しい思い出になるよう注意を怠らないように心掛けましょう。
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