さだまさしさん(加藤圭祐撮影)

千葉県市川市は18日、市制施行90周年を記念し、シンガー・ソングライターのさだまさしさん(72)を初めての親善大使に任命すると発表した。市川は、さださんが多感な青春時代の約20年間を過ごした「第二の故郷」として、ゆかりが深い。知名度抜群のさださんを通じ、市の魅力を全国に発信してもらう。

さださんは長崎市出身。中学時代にバイオリン修業のため単身上京し、親戚を頼り、市川市で暮らした。

市内では転居を繰り返した。布団を敷きっぱなしの万年床で、夏でも電気こたつを使うといった辛い生活を送った。

こうしたなかからフォークデュオ、グレープとして昭和48年にデビュー。この半世紀に数々の名曲を世に送り出した。

田中甲市長は18日の記者会見で「さださんの曲(『道化師のソネット』)の『笑ってよ君のために』が頭の中で繰り返し流れている。ぜひ、市民の皆さんと触れ合える機会を考えたい。私も対談したい」と述べ、市の知名度がさらに高まることに期待を寄せた。

就任式は24日午後に市川文化会館(同市大和田)で行われる。市はユーチューブでも後日、配信する予定だ。

また、さださんの足跡をたどる企画展や特別コンサートの開催や市庁舎での昼のチャイムにさださんの曲を流すことを計画する。

JR市川駅などで発車ベルに合わせ、さださんの曲を流すことや、さださんが生放送トーク番組を市庁舎で行ったり、市内各所を市民と散策するといった案も浮上している。

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