来年春に卒業予定の高校生向けの企業の採用活動が7月解禁され、新潟市では合同企業説明会が開かれました。高校生の求人倍率はここ数年急上昇していて、いわゆる「高卒人材」の争奪戦となっています。

9日、新潟市中央区で開かれたのは高校生向けの合同企業説明会。

新潟市に事業所を持つ企業など150社が出展し、来年3月卒業予定の県内の高校生約900人が集まりました。

【記者リポート】
「出展企業は会社説明のスライドだけでなく、自社製品を用意し展示するなど高校生に対するPRに熱が入ります」

新潟労働局によりますと、仕事を求める人一人あたり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は今年3月に卒業した県内の高校生で「4.45倍」とここ数年急上昇し、超売り手市場に!

少子化で高校生の人数自体が減っていることや大学進学率が上がり高卒で就職を希望する人が少なくなっていることが要因として挙げられます。

実際に高校の進路指導担当者に話を聞くと…

【高校の進路指導担当】
「(Q.学校へアプローチする企業は多い?)最近『少子化で確保できないので、とにかく宣伝しないと人が集まらない』という会社がすごく多い」

高卒人材の争奪戦は激化しているようです。こうした中、この日の説明会では…

【企業】
「従業員のために働きやすい環境を整えていく。従業員第一という考え方」

【企業】
「年間休日、休みの数が増えました」

企業がそれぞれの業務内容とともに職場の働きやすさなどを熱心にPRする様子が見られました。

【企業の採用担当者】
「(Q。競争の激化は感じる?)それは感じている」

【企業の採用担当者】
「魅力や仕事内容をしっかり伝えないと、なかなか難しい。採用の中では戦っていけないと感じている」

【企業の採用担当者】
「若い方がいると会社の中も活気づくし、若い方の知識を会社の中に入れていかないと、会社も成長していかないのでとても大事」

売り手市場の中説明会に参加した高校生は…

【高校生】
「結構みんな『こっちどう?』みたいな感じでグイグイ来てくれるので迷う」

【高校生】
「いっぱいあって悩んでいるけど頑張る」

【高校生】
「福利厚生もしっかりしていて、社内の雰囲気も良くて、というところを選びたい」

引く手あまたの高校生。一方で就職後のミスマッチを防ぐためにも、自ら企業の情報を積極的に収集し、就職活動に臨む姿勢も重要といえます。

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