松山市の国指定重要文化財「道後温泉本館」が11日、大規模な保存修理工事を終えて5年半ぶりに全館で営業を再開しました。「万葉集」や「日本書紀」など多くの文献に登場する歴史ある温泉地なだけに、地元関係者の喜びと期待はひとしおです。行政や商店街、宿泊施設などが一丸となってまちづくりの新たなステージに挑みます。
5年半ぶりの全館再開、早朝から観光客ら列
「亡くなった父とよく来てた思い出の場所。全館再開の記念に来た」(松山市の80代の男性)、「有名な温泉に入るのが楽しみ」(米国から家族で訪れた50代の男性)。11日、午前6時の営業開始前には観光客ら60人ほどの列ができました。……記事を読む
休憩室新設などサービス拡充
本館の運営などを担う松山市の道後温泉事務所は、貸し切り休憩室の新設などサービスを拡充しました。全国的な知名度にあぐらをかかず、観光地としての魅力を高めなければ生き残れないとの地元の思いは強まっています。……記事を読む
工事も魅せるコンテンツに 客数減に知恵
工事期間中は客足が鈍り、地域経済に影響が出るとの懸念がありました。工事自体を「コンテンツ」にするなど、関係者は知恵と工夫で厳しい局面を乗り越えてきました。……記事を読む
インバウンド誘致やDXに挑む 連泊企画やAIで
「世界に開かれた日本の温泉文化を体現するまち『道後』をめざす」。インバウンド(訪日外国人)誘致やデジタルトランスフォーメーション(DX)で生産性と魅力をともに磨く取り組みが進んでいます。……記事を読む
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