広島の路面電車として知られる広島電鉄沿線の魅力あるスポットを鉄道ファンの野川諭生アナウンサーが紹介する。今回は、広島名物の魚の練り物揚げの「がんす」とパスタのおいしい店を巡った。
「がんす」の名店は昭和レトロな雰囲気
広島電鉄は、広島から宮島に向かう宮島線の21の駅の周辺で魅力あるスポットを1駅1枚ポスターにして沿線を盛り上げるキャンペーンを行っている。
この記事の画像(19枚)野川アナウンサーがその中から選んだスポットを広島電鉄の担当者と巡る。まずは、広島市西区の草津駅で電車を降りると、そのポスターがあった。
歴史のある、かまぼこ店のようだ。
草津駅で降りると、江戸時代の宿場町の名残を感じさせる古い街並みがあらわれる。
ここは京都と九州を結ぶ西国街道だった。古い街並みを眺めながら歩いていくと、かまぼこ店、坂井屋さんがある。店のすぐ裏を宮島線が走る。
野川アナウンサー:
一番売れ筋なのは、どの品ですか?
坂井屋の店員:
がんすですね
「がんす」とは広島名物で、魚の練り物を揚げたもの。
かまぼこ店だけに、店にはほかにも、練り物がいっぱい。創業は明治時代だという。
自慢の「がんす」をいただくことに…。
揚げたてを食べられるのは午前中
野川アナウンサー:
おいしい。外側はサクサクなんですけど、中身がプリプリ。
野川アナウンサー:
思っていたよりもちょっと、がんすが若干薄いんですよ。この薄さが、このサクサク感とちょうどいい塩梅になってるんですね。これは揚げたてならではですよね、通いたくなります。
店の名物がんすは1枚105円。午前中だけ、揚げたてをいただくことができる。
この店をポスターに選んだわけは…
広島電鉄 地域交流課 前田 琢己 係長:
隣には新しい家もあったりする中で、このたたずまいが残っているところと、がんすという、お店の名物が生活の風景になっているところが、すごく僕らにビビッときて、もうここだって。住んでいる人からすると当たり前の風景かもしれないけど、知らない人が来ると、多分斬新な風景として映るところがいいと感じました。
「坂井屋」
広島市西区草津本町
午前9時~午後6時
休み:水曜、日曜、祝日
◯がんす 1枚105円
可愛いレストランの人気メニューは海鮮パスタ
次は草津駅からおよそ8キロ、電車では20分で廿日市市のJA広島病院前駅に着いた。
広島電鉄の担当者は、交代して、ここからは藤孝紘さんに。
JA広島病院前駅のポスターはログハウスのような雰囲気だが、飲食店のようだ。
この店は駅からすぐ近くにあった。丸みを帯びた三角屋根の外観が目を引くカナダカンは1981年創業のイタリアンレストラン。ピザやパスタが人気のメニュー。
この2階の席をポスターに選んだわけは…
広島電鉄 不動産営業部 藤 孝紘さん:
1階で撮った写真もあったが、2階のこの特徴的な空間のほうが形も分かりやすいし、ちょっと窓際の斜光を浴びた料理も美味しそうに撮れるということで、赤い席の方で写真を撮った。
「カナダカン」はカナダの杉を使ったカナディアンシーダーハウスというカナダの伝統的な建築様式だということで、店名もそれに由来しているとのこと。
お店で一番人気のパスタをいただくことに…
野川アナウンサー:
はい。それでは頂きます。これはエビ・イクラ・明太子の3重奏してますね。酸味とコクと、あとエビのうまみと。つぶつぶの明太子に、イクラが時々ぷちぷちっと口の中ではじけるんですよね。
お店にとって宮島線はどんな存在かを聞いた。
カナダカン 小野山 裕士 店長:
車で来られない方に店を利用していただいたり、病院に通われた方々が、その足で食べに来たりされるので、宮島線があって、店が昔から愛されているのかなと思います。
この可愛らしいレストランが長年地元の人たちに愛されるわけは、工夫されたメニューにあるようだ。
「カナダカン」
広島県廿日市市地御前1丁目
営業時間 平日 午前11時~午後4時
金土日祝 午前11時~午後9時
◯小エビと明太子のクリームソース イクラ添え 1639円(税込み)
(テレビ新広島)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。