「海のダイヤ」とも呼ばれるクロマグロについて、日本の漁獲枠が2025年以降増えることが国際会議で合意されました。増枠によってマグロの価格が下がる可能性もあるということです。
鮮やかな赤身ととろける脂の甘みが特徴のクロマグロ。「本マグロ」の名前でも知られています。
7月16日に開かれた国際会議で、太平洋クロマグロの漁獲枠を増やすことで合意しました。
日本は大型のクロマグロが1.5倍に、小型は1.1倍に増える方向です。
静岡県三島市の「つばさ寿司本店」。
こちらでは近隣の沼津港や東京・豊洲などから仲卸業者を通してクロマグロを仕入れ、ほぼ1年中、生のクロマグロを提供しています。
漁獲枠の拡大に安定した供給を期待する一方、国内外でマグロ人気が続く中、上質なクロマグロの値下げにはつながらないと見ています。
つばさ寿司本店・丸子淳平さん:
1つは(クロマグロは)輸出がすごいです、買う値段が。海外が高く買ってくれるんで。あと、燃料の高騰とか人件費ですよね。そういうこと考えると安くはならない
専門家は「マグロの相場は読みにくい」と言い、増枠の影響をこう推測しています。
東京海洋大学 海の研究戦略マネジメント機構
勝川俊雄 准教授:
今回の漁獲量の増加はもちろん価格を下げる方向で作用するので、国内のマグロの価格もそれに引っ張られ下がっていく可能性はある
漁獲枠の拡大は2024年12月に正式に決定する見通しです。
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