人々の無病息災や製薬・医療の発展を祈念する「鎮花祭(ちんかさい)」(はなしずめのまつり)が18日、奈良県桜井市の大神神社で営まれ、約180社の製薬会社から医薬品など約2500点が奉納された。
疫病を鎮(しず)めるための祭儀として「大宝律令」にも定められた国家的な祭祀(さいし)だった歴史を持ち、今に続く。「薬まつり」の名でも知られ、全国の製薬・医療関係者が参列している。
本社拝殿では、奉納された医薬品などが並ぶ中、薬草として重宝されてきた百合根(ゆりね)や忍冬(にんどう)が神前に供えられ、参列者が玉串をささげるなどした。続いて、病気平癒・身体健康の神様とされる摂社の狭井(さい)神社でも古来の定めにのっとり、同様の神事が営まれた。
供えられた医薬品などは後日、県内約30カ所の社会福祉施設に寄贈される。
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