「クジラに出会える海水浴場」として知られる和歌山県太地町のくじら浜海水浴場で19日、海開きがあった。今年はいずれもクジラの一種でハナゴンドウのポピー(推定4歳、体長約2・6メートル)とスミレ(推定5歳、同約2・7メートル)の雌2頭が8月18日までの午前11時~午後1時15分、沖合のいけすから放たれる。
同町は古式捕鯨発祥の地で今も捕鯨文化が息づく。自然に近い状態でクジラを観察してもらおうと、2008年から町立くじらの博物館が飼育するクジラを同海水浴場で公開展示している。
この日は目の前を悠々と泳ぐ2頭に、訪れた約50人の海水浴客は「すごい迫力」などと歓声を上げた。神戸市から家族で来た森萌衣和(きいな)ちゃん(5)は「顔がかわいかった」と喜び、飼育員の玉澤英怜奈さん(22)は「夏の良い思い出を作ってもらえれば」と話した。【松田学】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。