関西でも、連日猛烈な暑さが続いていますが、暑い日が続くと、みずみずしいフルーツが食べたくなることも多いですよね。

そんな中、いま人気が高まっているのが、カットフルーツです。

人気とともに、われわれの知らないうちに進化している、カットフルーツの世界を取材しました。

■食に「簡単」「便利」を求める動き カットフルーツが人気

大阪市内のスーパーで、フルーツ売り場の様子を見てみると・・。

【記者リポート】「キウイやパインなど、色んな種類のカットフルーツの商品がなら並んでいます」

売り場の一角に、所せましと並べられているのは、「カットフルーツ」です。

こちらの店舗で特に人気なのは、新鮮なフルーツを店内でカットして盛り付けた商品。

売り場では、多くの人がカットフルーツを購入する様子が見られました。

【買い物客】「大きいのもいいんですけど、今カットでも、すごくおいしい、手頃だし」

【買い物客】「それぞれで買うと高いですけど、まとめてちょっとの量が食べられるので、よく買っています」

食に「簡単」「便利」を求める動きが強まっているといわれる中、こちらの店舗でもカットフルーツの売り場が拡大しているということです。

【ライフセントラルスクエア西宮原店 農産部門担当】「即食需要が高まっている。手軽にフルーツをいただけるカットフルーツは重要性が高まっている」

その中でも、いま特に注目を集めているのが、カットスイカです。

かつては皮付きの丸まる1個や、くし形で売られているのが定番だったスイカですが、近年は皮なしのカットスイカの人気が急上昇。

ここ10年で売り上げは2.2倍となり、長年カットフルーツ界の「王者」だったパインを追い抜きました。

【ライフセントラルスクエア西宮原店 農産部門担当】「夏の旬の商品なので、特に梅雨が明けて30度を超えてくると、(カット)スイカの需要高まって、よく売れる」

■カットしても汁が出にくい・種も食べられる スイカの新品種「ぷちっと」

カットスイカの人気にあわせ、進化をとげた新たな品種も登場しています。

奈良県・田原本町にある、萩原農場。
100年以上にわたってスイカの品種開発を行ってきた、まさにスイカ研究のトップランナーです。

そんな萩原農場で開発されたのが、
【萩原農場技術開発部 坂本勝汰さん】「これが『ぷちっと』になります」

現在、近畿や東海地方などのスーパーでも購入することができるという「ぷちっと」。

スーパーでは、7割ほどが「カットスイカ」として売られている品種です。

一見、普通のスイカのようにも見えますが、「カットスイカ」として人気を集める理由は、その果肉にあるといいます。

【萩原農場 技術開発部 坂本勝汰さん】「果肉がしっかりしているので、硬く締まった状態を維持できる」

カットフルーツといえば、買ってしばらくすると下に汁がたまるのが「あるある」ですが、「ぷちっと」は果肉が硬いため、カットしても汁が出にくくなっています。

【萩原農場 技術開発部 坂本勝汰さん】「消費者の皆さまに手に取ってもらうときに、ドリップ(汁がこぼれる)が少ない方が新鮮に見えるし、こぼれづらいというのがメリットになるかなと思います」


種が小さく、なんと種ごと食べられるという「ぷちっと」。

肝心のお味は・・。
【記者リポート】「とても甘いのと、種が本当に小さいです。身がかたいので食感がシャキシャキとしていて、とても楽しいです」

糖度は、一般的なスイカを大きく上回る14.2度。

食べやすく、甘い、進化したカットスイカ。この暑い夏に楽しんでみてはいかがでしょうか。

【萩原農場技術開発部 坂本勝汰さん】「カットとかブロックなら、ゴミの問題も少ない。消費者の方に手にと取ってもらう機会が多くなると思っている。手軽に食べたいと思ったら、スーパー行って買ってもらう気持ちで、水分補給も兼ねて、スイカを食べてもらえればと思います」

(関西テレビ「newsランナー」2024年7月22日放送)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。