夏休みの小学生を対象に、長崎地方裁判所で模擬裁判が行われました。

弁護士や裁判官役などをつとめた子供達が扱ったのは「架空の強盗事件」です。

判決の行方は?

裁判官役
「あなたに対する強盗致傷被告事件の審理を始めます」

模擬裁判に参加したのは小学5、6年生とその家族あわせて58人です。

長崎地裁は裁判の体験を通して司法の存在を身近に感じてもらいたいと、新型コロナの時期をのぞき毎年行っています。

子どもたちは弁護士や検察官、裁判員などの役に分かれて模擬裁判に挑戦。

コンビニエンスストアでの架空の強盗事件を扱います。

本物の裁判官から説明を受けて、実際と同じ流れで裁判を進めました。

検察官役
「検察官が証拠により説明する事実は以下の通りです」
「(ナイフを)浦上さん=店員のほうに向けて振り回しました」

弁護人役
「被告人以外の人が犯人である疑いが残っています。したがいまして、被告人は無罪です」

約1時間後、子どもたちが出した判決は?

裁判官役
「判決を言い渡します。『主文 被告人は無罪』」

子供たちは始めは緊張した表情でしたが真剣に話し合って判決を導きました。

参加した子ども(裁判員役)
「とても裁判は難しいと感じた」

参加した子ども(裁判官役)
「人が人を裁くって難しいなと思ったし、裁判官の役って大変だと思った」

本物同様の模擬裁判は子どもたちにとって夏休みの貴重な体験になったようです。

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