夏本番を迎えた北海道。食の王国・北海道東部の十勝で暑い夏を乗り越える「北海道ごはん」を調べてきました。
十勝の絶品「ホエー豚」
今回、十勝のごはんを紹介してくれるのは新井育子さん。
「十勝のいろんな食材とか加工品を本州の百貨店やスーパー、レストランに紹介している仕事なので、いろいろと詳しいと思います」(とかち機構 新井育子さん)
新井さんは、おいしい十勝のごはんを発掘しカタログ化し、北海道外にその魅力を発信しています。
まず新井さんがオススメするのは、「乳酸菌で育ったイギリス生まれ絶品豚」。
絶品豚を求めてやってきたのが大樹町の森の中。突如、森の中に現われた小さなお店。
こちらが乳酸菌で育った絶品豚。
「ケンボローというイギリス原産の豚に、チーズを作る工程でできるチーズホエーを与えて育てるホエー豚」(源ファーム店長 大美浪ちえさん)
ホエー豚とは、乳酸菌たっぷりのホエーを食べて育ったブランド豚です。
まずは、人気ナンバー1の豚丼で、おいしさを確認。
「すごくジューシーで、脂身があるんですけど、あっさりしていてくどさが全くない」(糸口真子フィールドキャスター)
おいしさの秘密は、豚に与えるホエー。近くのチーズ工房から調達するホエーが豚の脂身を柔らかく、甘みを強くするのだといいます。
さらに2024年、北海道の食のコンテストで選ばれた自家製の白カビ付きサラミも紹介してくれました。
このサラミ、一度に作れるのはわずか200本。20年かけて改良を続け、ようやく納得のいく味に仕上がりました。
「この距離で良い香りがするんですよ。凝縮された旨味が噛むほどにほどけてくる感じ」(糸口フィールドキャスター)
農家チームが作るこだわり夏野菜
つづいてやって来たのは芽室町。十勝の農家チームが作るこだわり夏野菜。
「畑の中に人がいますね。皆さん、同じTシャツ着てます?」(糸口フィールドキャスター)
十勝の19の農家が集結し会社を設立した「なまら十勝野」のメンバー。
おいしい野菜を作るため、新しく生産する野菜や土づくりの勉強会を共同で開き、日夜研究を重ねています。
「なまら十勝野」が作るこだわり夏野菜。まずは、今が旬のスイートコーン、ゴールドラッシュ。
「中のみずみずしさ、甘さが弾けてくるような」(糸口フィールドキャスター)
そして今、なまら十勝野が推す、すごい野菜がこちら。
「一見、普通のじゃがいも」(糸口フィールドキャスター)
「見た目、普通のじゃがいもなんですけど、去年、収穫して冷蔵庫で貯蔵した越冬じゃがいも」(なまら十勝野 竹内敬太さん)
越冬じゃがいもは、冷蔵庫の中で1年間熟成させ糖度をあげた、究極のじゃがいも。通常のじゃがいもより糖度が5度ほど高くなるのだといいます。
「普通のじゃがいもと全然違うんですね」(糸口フィールドキャスター)
「冬から春にかけてだんだん味が深くなって、これからまださらに味が深くなっていきます」(なまら十勝野 竹内さん)
夏野菜を使ったレシピも
最後に、夏野菜のおいしい食べ方も。
なまら十勝野では農家ならではの野菜レシピをSNSに更新。
その中から夏にオススメのごはんを紹介してくれました。
「越冬じゃがいもと夏野菜を使ったミネストローネを作りたいと思います」(なまら十勝野 竹内さん)
究極の越冬じゃがいもの美味しさを最大限、引きだした逸品。
越冬じゃがいもは一緒に煮込まず、電子レンジで加熱。
先にお皿に盛り付けて、その上からスープをかけるのがポイント。
「せっかくの美味しいイモが溶けてしまうので残念だなと思って。イモを美味しく食べたいので」(竹内さん)
「じゃがいもがホクホクだ!美味しい。トマトスープの酸味とあいまって(じゃがいもが)より甘く感じます」(糸口フィールドキャスター)
さらに、スイートコーンのヒゲを使った天ぷらも。
「髭って美味しくって、栄養価もすごい高い」
これが、なまら十勝野特製、とうきびの髭入り天ぷら。
「ちょっとスジっぽいのかなと思ったんですけど、全然そんなことない。サクッ、フワというか食感が今までにない感じ」(糸口フィールドキャスター)
今回、発掘した大樹町のホエー豚と芽室町・なまら十勝野の野菜はインターネットで購入できます。
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