「東北・みやぎ復興マラソン」の大会当日、コースで振る舞われる仙台名物を紹介します。食を通して、被災地で感じてほしい思いがありました。

仙台のご当地グルメといえば、やっぱり牛タン!仙台空港にある牛タン加工品を製造・販売する「陣中」のレストランには、夏休み中とあって連日、多くの人が訪れています。
塩麹で2段階熟成させたほどよい塩味に、歯切れのよい柔らかさが特徴の陣中の牛タン。

来店客「部位ごとに食感が違っておいしい」

11月3日に開催される東北・みやぎ復興マラソンでは、コースに設置されるエイドステーションで、自慢の牛タンがランナーに振る舞われる予定です。陣中が工場を構えるのは、マラソンのコースにもなっている名取市の閖上地区。“あの日”傷ついた場所でにぎわいを取り戻したいとこの場所に新たな工場を建設しました。

陣中 小田道一工場長
「(震災で)本当に何もないところからようやくここまで形になってきたかなと思う」

去年9月に稼働を始めた工場では、主力商品である「牛タン丸ごと一本」をカット・梱包し、一日に約2800パックを製造しています。部位ごとにさまざまな食感を楽しめるこの牛タンが、大会当日、全国から訪れるランナーを支えます。

陣中 小田道一工場長
「ここに来てもらって盛り上がっている姿を見てもらえるのが、一番『復興したんだね』『閖上地区こうなったんだね』という思いになっていただけるんじゃないか。牛タンの栄養成分というとタンパク源になるところもある。走っている中でどんどん(体力が)失われていくので、少しでも気持ちの支えになればいい」

11月3日に開催される東北・みやぎ復興マラソンですが、今週末の日曜日、8月18日がレイトエントリーの締め切りとなっています。

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