台風7号の接近に備え、住民の命を守ろうと東日本台風で被災した福島県いわき市の地区では防災・減災に取り組み、早めの避難を呼びかけていた。

「当時ね、1メートル以上の浸水をして、大変な甚大な被害を被りました」と話すのはいわき市下平窪地区の区長・江尻光芳さん。この地区では、2019年の東日本台風で浸水被害を受けた。

その水害の経験をもとに、新たな取り組みを進めている。
地区の26カ所に浸、水した深さなどを示す看板を設置。看板に描かれたQRコードを読み込むと、河川の水位情報などを得ることができる。
また2022年には独自の防災マップを作り、地区の住民1080世帯に配布した。
江尻さんは「特に平窪地区は、避難するときに2つの大きな川を越えなければならない。区民には早めに避難してほしい。遅ければそれだけのリスクがあるよと、よく説明してます」と話し「自分の命を守る早めの行動」を呼び掛けている。

江尻さんは「他人事じゃなくて、自分事に置き換えて、しっかり災害の対応をしなければならない」と語った。

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