夏休み特別企画!子どもたちの素朴な疑問をLinkが徹底調査する「オシラベリンク」のコーナーです。19日は宮崎市のさあやちゃん10歳の疑問「セミは夜はなんで鳴かないの?」にお答えします。

セミの鳴き声が聞こえてきましたが、そもそもセミは何のために鳴いているのか、ご存知ですか?

昆虫の生態に詳しい南九州大学の新谷喜紀教授によると、オスがメスにアピールするために鳴いているそうです。「僕はここにいるよ〜」と。だからセミはオスしか鳴きません。鳴いているのは全部オス。捕まえた時にジッ〜と言うのはオスなんです。

セミのオスとメスのお腹を見ても、鳴き声のボリュームを調整するために発達した「腹弁」はオスにしかありませんので、見分ける時の参考にしてみてください。

では、なぜセミは夜に鳴かないのか新谷教授に聞きました。

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「そもそもセミは夏に出て、暑い時間活動するのが基本形。昼間を中心とした昼行性の昆虫として進化しました。」

セミが鳴くには一定の気温の高さや明るさが必要なため気温が低く、暗くなる夜は鳴かなくなるそうです。ただ夜でも鳴くことはあります。

こちらは8月1日に都城市で撮影された午後9時過ぎの映像ですが、セミが鳴いています。この日の都城は、25℃を超える熱帯夜でした。

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「温度が高いとか、明るいという事は、昼間を表す事象なので、まだ昼間が続いていると勘違いして鳴いている。」

夜でも気温が高い日は、街灯のそばで鳴くセミを見かけるかもしれません。

最後に、昆虫を折り紙で再現する折り紙作家としても活動!昆虫愛あふれる新谷教授から子どもたちに伝えたいことがあります。

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「セミは捕まえたとしても、2、3,4日生かすのは無理だと言われています。観察をしたら早く逃がしてあげたほうが良いかもしれません。」

ということで、さあやちゃんの疑問「セミは夜はなんで鳴かないの?」の答えは、
「セミは明るく気温が高い時間帯に活動するので夜は鳴かない」でした。

ちなみに「鳴くのはオスだけ」も覚えておいてくださいね。

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