岩手県大船渡市で8月19日、外国人が巨大津波から避難する際の課題を探ろうと、市内の外国語指導助手に意見を聞く「防災教室」が初めて開かれました。

この防災教室には8月に市内の小中学校に赴任した外国語指導助手など4人が出席しました。

県が2022年に示した巨大津波の想定で、大船渡市は東日本大震災より広い範囲が浸水すると見込まれる一方、迅速に避難すれば犠牲者をゼロにできると推計されています。

19日は参加者がハザードマップを見るなどして災害への対応を学んだほか、市内に設置されている避難誘導の標識を現地で確認しました。

大船渡市の防災担当者
「車だと渋滞したときに動けなくなってしまう。歩いて逃げるようにしてほしい」

参加者からは「津波が浸水した区域を示す標識よりも、避難場所がわかる標識を増やした方が良い」などという意見が出されました。

大船渡市防災管理室 伊藤晴喜次長
「有事の際に避難のサイン(標識)があれば、避難できることが分かったのが一番の収穫」

市では今後今回出された意見も踏まえ年度内に新たな避難行動の方針を取りまとめる予定です。

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