秋田県鹿角市の伝統行事「花輪ばやし」が19日夜開幕し、きらびやかな屋台や軽快なはやしの音色が訪れた人を魅了した。19日は県外の企業で働く人たちが参加した。初めての花輪ばやしはどう映ったのだろうか。
花輪ばやしは、鹿角市花輪の幸(さきわい)稲荷神社の例大祭で奉納される伝統行事で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。
今回の祭りには、県外から参加する人の姿があった。水谷考嬉さんと服部桃子さんだ。2人はNTT東日本の社員で、普段は都内で働いている。
NTT東日本は、多様な働き方や地域との新たな関わり方を探るため、仕事・学び・休暇を意味する英単語を掛け合わせた「ワデュケーション」事業を実施している。
2024年度は鹿角市が舞台で、連携企業の社員などを含めた16人が、市内でリモートワークをしながら地域行事などに参加している。
服部桃子さん:
「皆さんでわいわい盛り上がるところに参加させてもらうのが楽しみ」
水谷考嬉さん:
「それぞれの組織の中で地域活性化に必要なものが何なのか、ワデュケーションを通して学べたらと思っている」
午後7時過ぎ、町内の10の屋台によるパレードが始まった。2人は大町地区の屋台に参加し、地元の人と一緒に町の中心部を練り歩いた。
JR鹿角花輪駅前に屋台が集まると、祭りはさらに盛り上がりを見せる。きらびやかな屋台と軽快なはやしのリズムに見物客は魅了されていた。
喜寿のお祝いで祭りを見に来たという女性は「お祝いにふさわしい盛大な祭りで感激した。意外とスリルがあって快感」と興奮気味に話した。
祭りに参加した2人も迫力に圧倒されたようだった。
NTT東日本・水谷考嬉さん:
「観光客目線と違って実際に屋台に関わることで、地域の人の思いとか熱意を肌で感じることができた。有名な祭りでも、ここまで長い時間(夜通し)やっている祭りもないかなと思っているのでそこも魅力的で、本気の祭り、地域の祭りだなと感じる」
NTT東日本・服部桃子さん:
「普段は東京で仕事をしている人がこの祭りのために帰省していると聞いて、祭りを通したつながりを感じることができた」
「花輪ばやし」は20日夜も開かれる。
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