長期留学を支援する事業を利用してフランスやドイツに留学した秋田市の高校生3人が帰国し、21日、現地での生活や学びを県教育長に報告した。

秋田市の秋田南高校3年の平野亜子さんと齋藤千愛莉さん、秋田工業高校3年の佐藤明花理さんは、2023年8月から約10カ月間、それぞれドイツ・フランス・ベルギーに留学した。

3人が利用したのは、高校生の長期留学の費用を全額助成する奨学金で、秋田市の国際教養大学の学生を中心とした「秋田県高校留学推進委員会」が2022年に立ち上げた。留学にかかった費用約600万円は、県内の88の企業や個人からの寄付で賄った。

3人はこの事業で渡航した最初の生徒で、21日は安田浩幸県教育長に海外での生活を通して学んだことを報告した。

フランスに留学した秋田南高校の齋藤千愛莉さんは「私のホストファミリーは、事情があって親と一緒に暮らせない子どもを自宅で長期で育てる職業に就いていたので、フランスの子どもを社会で育てる仕組みに気づいた」と話した。

 秋田県高校留学推進委員会・佐藤さくら代表:
「海外で高校生として生活することは本当にいい機会になるし、将来にも生かしていけるのではないかと思うので、ぜひチャレンジしてほしい」

現在、県内の高校1年生と2年生を対象に、2025年夏に留学する3期生を募集している。

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