上野動物園で公開されたパンダのオスのリーリー(右)とメスのシンシン=2011年4月1日、西本勝撮影

 東京都は30日、上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ、リーリー(雄、19歳)とシンシン(雌、19歳)を9月29日に中国に返還すると発表した。高血圧の治療のためで、余生は中国で過ごす。上野動物園のパンダは2頭の子どもで双子のシャオシャオ(雄、3歳)とレイレイ(雌、3歳)のみとなる。

 都によると、リーリーとシンシンは中国四川省生まれで、2011年2月に来日。中国野生動物保護協会との協定により26年2月まで上野動物園で飼育管理する予定だった。しかし、2頭とも高血圧の症状があり、健康状態が良好なうちに生まれ育った環境で治療を受けさせることが望ましいとの結論に至ったという。

 上野動物園は今後、2頭へのメッセージを募集し、パネル展を開催する。最終観覧は9月28日。【山下俊輔】

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