福岡市内の「福岡市動物園」で、ゾウが柵の外に出ている瞬間がカメラにとらえられた。
脱出したのは、引っ越してきたばかりの子ゾウで、好奇心から器用に抜け出したとみられる。
その後、自ら柵の中へ戻っていったという。
園は柵の隙間をチェーンでふさぐなどの対応をしている。

なぜ?ゾウが柵の外に“ポツン”

福岡市中央区の「福岡市動物園」で23日、鼻を揺らすゾウの姿が撮影された。

しかし、来園者はなぜか、「ダメダメそっちダメ。ここにいて大丈夫なの?ゾウが」と話し、なぜか動物園にゾウがいることに不安を抱いている。

なぜか柵の外にいたゾウ(視聴者撮影)
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いったい何を見て不安になっていたのかというと、なんと、ゾウがいた場所は展示エリアの外側。
柵から抜け出していたのだった。

来園者は、映像の中で「柵からゾウが出て行った感じですよね」と説明している。
そんな来園者の不安をよそに、ゾウは葉っぱや草を食べていた。

知らずにそばを通る人(視聴者撮影)

すると、そのすぐそばの道を人が歩いてきた。

来園者は思わず、「ああ…危ない、危ない、危ない、おばちゃん危ない。まさか真後ろにいるとか…かわいいけど危ない」と撮影しながら、ハラハラと見守る。

人との距離わずか数メートルで間に柵はなく、さらに歩行者はゾウの存在に気づいていなかった。

新居の冒険に無中?越してきたゾウ

柵から抜け出したのは、7月末にミャンマーから引っ越してきたばかりの、3歳のメスの子ゾウだ。

ミャンマーから引っ越してきたばかりのゾウ

体長170cm、体重は約1トンあり、好奇心旺盛で“おてんば”な性格だという。

柵に鼻をこすりつける子ゾウ

28日に取材班が訪れた際は、外が気になるのか、柵に鼻をこすりつける子ゾウの姿が見られた。
子ゾウは、柵の隙間から外へ出ようとしたものの、体が通らずに断念していた。

器用に柵をくぐり抜け…

撮影当時は、どのようにして子ゾウは展示エリアの外に出たのだろうか。
その方法は、ゾウ自身が実践して見せてくれていた。

外に出ていたゾウが柵に近づき、動きを見せたのだ。

来園者も「あ!戻りよう。戻ってる」、「どうやって戻りよるか」と話し、その様子に目を奪われる。

柵をすり抜ける瞬間のゾウ(視聴者撮影)

なんとゾウは柵の一番下のワイヤーを右脚でまたぎ、頭を入れると体を抜き、展示エリアの中へと器用に柵をすり抜けた。

見ていた人も思わず、「ああ頭いい!人間みたいなことしてる」と話し、感心していた様子だ。

約3分間の脱出劇(視聴者撮影)

撮影者によると、ゾウは3分以上柵の外にいたものの、その後、柵内の仲間のもとへと戻っていった。

現在、園は柵の隙間をチェーンで塞ぐなどの対応をしており、取材に対し、「非常に危機感を持っており、今後、専門家に協力してもらい対策する予定」と答えている。
(「イット!」 8月28日放送より)

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