ここ数年、漁獲量の減少により高級魚になっていた秋の味覚「サンマ」が今年は豊漁です。北海道ではなんと「1匹18円」と破格の値段もあるなか愛媛の傾向は。松山市の鮮魚店は「半額以下」になっています。

東京・豊洲市場に今シーズン初入荷された北海道産のサンマ。庶民の味だったはずが近年の不漁続きで、いわば「高級魚」になっていましたが今年は違います。

サンマの水揚げ量で日本一を誇る、北海道・根室市の花咲港。8月16日は去年までとは違う光景が見られました。今シーズン初のサンマ水揚げ量は約67トン。去年の469キロと比べると実に140倍です。今年の最高値は1キロあたり724円。去年は1キロあたり14万400円で、わずか200分の1に。

北海道の鮮魚店では早速、1匹80円で売られていました。札幌市内では豊漁の『ご祝儀価格』で1匹18円という破格の値段も見られました。

気になるのは「愛媛での値段」。松山市の鮮魚店「土屋水産」は。

土屋水産卸部・中嶋寛明主任:
「初物としては、やっぱり去年と比べたらだいぶ安いかなと思います。大から中サイズで1匹300円できょうはお売りできるかなと思います」

9月3日は大から中サイズで1匹約300円。さすがに北海道での1匹「18円」や「80円」とまではいかないようです。

この価格差の理由の1つが「輸送コスト」。北海道で獲れたサンマは飛行機で愛媛まで空輸するためです。それでも去年の販売価格は1匹800円~900円ほど。実に「半額以下」になっています。

中嶋寛明主任:
「出始めとしては太ってる方だと思いますね。脂のノリも申し分ないと思います」

今後の漁獲量はまだ予想できないとしながらも、中嶋さんは10月位までサンマが獲れ安く買い求めることができるのではないかと話しています。

中嶋寛明主任:
「僕らも多くの人に食べていただきたい。なるべくお安くしたいと思ってます」

近年、我々の食卓から遠ざかっていたサンマ。今年は愛媛でも秋の味覚を楽しめるチャンスかもしれません。

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