環境省は9月3日、世界自然遺産に登録されている奄美大島で希少種を食べるなど、生態系に被害をおよぼす特定外来生物の「マングース」について、「根絶した」と宣言しました。

世界に類を見ない成功事例としています。

「ここに奄美大島における特定外来生物フイリマングースの根絶を宣言いたします」

環境省は3日午後、マングースの根絶を宣言しました。

1979年に沖縄からハブ対策として奄美大島に持ち込まれたマングースは、昼間しか行動しないため、夜行性のハブを捕食することはほとんどなく、特別天然記念物のアマミノクロウサギなど、希少な在来生物を襲いながら増えていきました。

環境省は2000年から本格的に駆除をはじめ、捕獲専門チーム「奄美マングースバスターズ」が捕獲を続けてきました。

これまで約36億円の費用を投入し、3万匹以上のマングースを捕獲していて、2018年4月を最後に捕獲はありません。

3日、学識経験者らでつくる検討会は、約6年間捕獲がないことなどから「根絶した可能性は極めて高い」などと評価する意見が出されました。

東京女子大学名誉教授・石井信夫座長
「これだけのサイズの島でかなり半分以上に定着して数も1万頭近くまで増え、ゼロにする」「今まで世界的に見ても前例がないと思う」

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