水田で餌をついばむ国の特別天然記念物のコウノトリ=埼玉県川越市久下戸の水田で2024年9月3日、同市提供

 埼玉県川越市は3日、国の特別天然記念物のコウノトリ3羽が飛来したのを確認したと発表した。同市環境政策課によると、市に残る記録にはコウノトリが飛来した記述がなく、極めて珍しいという。

 目撃者らの話によると、3羽は2週間ほど前から同市久下戸の水田に降り立ち、元気にくちばしで餌をついばんでいるという。性別や生まれた場所などは確認できていないが、個体識別用の足輪が付いているため、市が関係機関に問い合わせて調べるという。

 飛来した水田を所有者する吉敷賢一郎さん(55)は「2週間ほど前から野鳥愛好家のカメラマンが見つけて、話題になっていたようです。赤ちゃんを運んでくるおめでたい鳥の登場で、少子化に悩むこの地域にも良い縁起をもたらしてほしい」と話した。コウノトリは7月末、鴻巣市にも4羽が飛来していた。【仲村隆】

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