神奈川県鎌倉市にある住宅街。急な坂をのぼった先にあるお宅で行われていたのは、「訪問診療」。

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診察をしているのは、医師の今井一登(いまい・かずたか)さんです。

医師・今井一登さん:
(訪問診療は)もっともっと発展していくべき医療じゃないかと思います。これから高齢化社会になるから、訪問診療がメインになっていくんじゃないかと思います。

超高齢社会が進む日本は、病院まで行くことすら、難しい人が増えています。そんな中、今井さんが訪問診療を行っているのは、全国平均より高齢化率が高い鎌倉市。坂や階段も多く、通院に不安を抱える人が多いそうです。

医師・今井一登さん:
鎌倉は、高齢率が高かったりというのはあるけど、地方とか全国どこも同じような状況だと思います。(地方には)医療機関がなかったり、すぐ先生が診察できないとか、そういう不安が皆さんあります。

10年間、病院の救命救急センターに勤務していた今井さん。なかなか病院に行くことができず、症状が重くなってから救急搬送される高齢者を、多く見てきたといいます。

 “通院が難しい高齢者を、1人でも多く救いたい”。そうした思いから、今井さんは自らが患者の自宅を訪れる「訪問診療」に転身。約20年間地域の人たちを支え続けてきたのです。

医師・今井一登さん:
(訪問診療が)もっとメジャーな分野になって、在宅をやってくれる先生がもっと増えたら、もっと解消されるんじゃないかなと思います。

症状が重くなる前に、多くの高齢者を助けたい。患者さんの健康のために訪問診療を続ける今井さんの活動は、あすも続きます。
(「イット!」8月29日放送より)

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