秋田県横手市のJR横手駅前に9月14日、図書館などが入った生涯学習館がオープンする。2023年7月に隣のビルの施工ミスが明らかになった影響で、予定より5カ月遅れで完成。オープンを前に9日、報道機関に内部がお披露目された。

横手市のJR横手駅東口に完成したのは、市の生涯学習館「Ao-na(あおーな)」。鉄筋コンクリート4階建てで、整備費は約15億円。生涯学習と図書館の機能を併せ持つ。

今春オープンするはずだったが、隣に建設中のJA秋田ふるさとなどがテナントとして入るビルの柱が傾いていたことが発覚して工事を中断した上、安全性の確認を予定より回数を増やして実施したことから、9月14日に5カ月遅れでオープンを迎える。

「Ao-na」という名前には「あすもここで会おう。また会おう」という意味が込められている。

館内は県産の秋田杉が温かみのある空間を演出していて、1階は生涯学習を通じて市民が交流する場として、講演会や運動に使うスペースが設けられている。

2~3階は図書館で、約18万冊の本が収蔵され、3階のテラスでは鳥海山を眺めながら読書に没頭できる。

随所に最先端の技術が取り入れられ、本は自動で貸し出される。

また「蔵書点検ロボット」が登場。人工知能でさまざまなコンテンツを作る生成AIが内蔵されているため、本を点検するほか、収蔵場所に案内してくれる。

「横手市のおいしい食べ物を教えてください」と質問すると、ロボットは「おいしい食べ物なら、横手やきそばやきりたんぼがおすすめだよ!どれもおいしいよ!」と教えてくれた。

生涯学習館Ao-naの木村雅美さんは「誰にでも開かれた場所として、幅広い年代の人々がいつでも心地よく集える施設を目指していく。市の内外を問わず多くの人に利用してほしい」と期待を込めた。

14日のオープニングセレモニーを皮切りに、さまざまなイベントが予定されている。

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