墓石を撤去する「墓じまい」が増えるなか、墓石のクリーニング事業を全国展開する「アシストーン」(本社・名古屋市)が500人に意識調査したところ、2人に1人がお墓の維持管理に負担感を抱いていた。その負担感を生じさせていた主な要因は、墓の「清掃」や墓と自宅との「距離」だった。
「アシストーン」は8月2~4日にかけて、全国の40~79歳の男女を対象にアンケートを実施、500人から回答を得た。
墓参りの頻度については「半年に1回くらい」が25・6%で最多となり、「2~3カ月に1回くらい」の11・8%、「4~5カ月に1回」の10・6%などと合わせて、半年に1回以上墓参りに行くと回答したのは6割近くを占めた。
そして墓の管理については、29・6%が「大変」と回答し、「かなり大変」が16・2%と合わせて、全体の半数近くが維持管理を負担に感じていた。
では、具体的にどんなことを「大変」に感じているのだろうか。
複数回答で尋ねたところ▽墓石の掃除▽雑草の除去▽墓までの移動▽管理にかかる費用――が上位四つの理由だった。自宅から墓の距離が遠くなればなるほど、負担感を抱く回答が増えた。墓の清掃や墓に行くこと自体の負担感の大きさがうかがえた。
一方で、墓のメンテナンスは「きちんとしたい」(47・4%)、「かなりきちんとしたい」(8・6%)となり、合わせて半数を超えた。
アシストーンの広報担当者は「自宅から墓地までの距離が遠いケースなど、負担感でやむを得ず墓じまいを進めるケースがある一方で、なんとかメンテナンスはしていきたいという人も多いことがうかがえる結果だった」と話した。【宮城裕也】
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