よさこい祭りの本番から10日前、高知市立第四小学校の体育館では、エネルギッシュな笑顔が輝く子どもたちが祭りに向けて猛練習していた。

122人が汗を流して猛練習

小学4年から中学3年までの子どもたちで構成されている「上町よさこい鳴子連」は、夏休みが始まってから毎日2時間練習を行っていた。上町よさこい鳴子連は、1954年第1回のよさこい祭りから連続出場を続けている常連中の常連だ。2024年は122人の子どもたちが集まった。

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2024年のテーマは「KRW82R(カラヲヤブレ)!」だ。「西遊記」をモチーフに、成長と挑戦を表現している。

練習に励む「上町よさこい鳴子連」の子どもたち

上町よさこい鳴子連の合田国生代表が作詞・作曲した曲に合わせて踊る子どもたち。「できないと決めつけてすぐ蓋(ふた)をしないで」という歌詞について、合田代表は「嫌なことに蓋をしないで、自分の殻を破って、何でも挑戦していくことを素直に書いたつもりです」と語る。

憧れの「ちょうちん隊」は審査で選抜

上町よさこい鳴子連の特徴の一つが、ちょうちんや傘を持って踊る「ちょうちん隊」だ。この姿は多くの子どもたちの憧れだという。

多くの子どもたちが憧れる「ちょうちん隊」

城西中3年・森脇心春さん:
2023年の3年生のちょうちんの子がめっちゃキラキラ笑顔で踊っていて、超憧れてここにしようって決めました。

実はこの「ちょうちん隊」は審査で選ばれる。合田代表は「よさこい申し込みをしてきた時に、アンケートに2024年はちょうちんがやりたい、傘がやりたい、そういうふうに書いていたと思います。きょう、精いっぱいの力を出してください」と子どもたちにエールを送った。

審査のポイントは、踊っている時の表情やリーダーシップだ。練習中の姿を見て決められるため、子どもたちはチームを象徴するおなじみのフレーズを何回も練習する。2024年は交差したり、スピード感のある振り付けになっている。

隊列は踊りの上級者から順に並べられるが、練習中にもどんどん位置が変わっていく。
“最前列で踊りたい”という気持ちで頑張る高知国際中2年の笹岡陽菜乃さんは、「2023年からずっと傘とかちょうちんとか、前でキラキラ踊りゆう人の姿を見てきたき、2024年は自分もやりたいなって思って、最初から自分が一番って思いながら踊りよったけど、列とかでどんどん後ろに下がっていったり、友達が最前列で踊りよったき、悔しい。(悔しいけどきょうは)やりきれました」と涙ながらに語ってくれた。

最後のよさこいに燃える3年生

中学3年生はこのチームで踊れるのが2024年で最後となる。

城西中3年・森脇心春さん:
上町よさこい鳴子連は、2024年最後なので、自分が後悔しないように踊りを全力で、暑さに負けずに踊っています。自分の精いっぱいを出し切れたので、あしたの(ちょうちん隊の)結果を待つだけです。

上町よさこい鳴子連・合田国生代表:
これから子どもたちの引き出しをどんどん開けていって、本当に2024年のタイトルの通り、テーマの通り、殻を破ってもらいたいなというふうに思っております。

(高知さんさんテレビ)

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