ホッキョクオオカミの子ども「真白」(左)と母親「シンラ」=那須町の那須どうぶつ王国で2024年9月11日午前9時55分、藤田祐子撮影

 那須どうぶつ王国(栃木県那須町大島)で5月に生まれたホッキョクオオカミの子ども(雌)が12日から一般公開される。公開を前に11日、報道関係者に愛らしい姿を披露した。飼育担当の二川原美帆さん(28)は「今ここでしか目にできない子オオカミの成長をぜひ見に来てほしい」と話した。

 ホッキョクオオカミは北極圏に生息する絶滅危惧種で「幻の白いオオカミ」とも称される。SNSの投票で愛称は「真白(ましろ)」に決まり、3日の計測で体長約130センチ、体重12キロに成長。濃い灰色だった体毛は徐々に生え換わって薄いチャコールブラウンになり、既に成獣と同じ馬肉や鶏肉を食べているという。

 真白は国内初の繁殖例で、雄雌の双子で生まれたが、雄は7月に呼吸状態が悪化して多臓器不全で死亡。真白は同時期、歩行時にふらつく症状が出て、後ろ脚の付け根の関節の先天的な異常が分かり、一般公開を延期して慎重に飼育していた。二川原さんによると、獣医師の助言も受け、後ろ脚の筋肉の発達を待ちながら経過を見守っているという。

 一般公開は当面の間、午後3~4時の1時間限定(開園から午後2時半までは親のみを公開)。問い合わせは同王国(0287・77・1110)。【藤田祐子】

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