警察庁が今年7月に全国で実施した自転車利用時のヘルメットの着用率の調査結果を発表。新潟はわずかに着用率が改善し全国最下位から脱出しました。

■“ヘルメット着用率”全国最下位…汚名返上へあの手この手

去年4月の法改正で努力義務となった自転車利用時のヘルメットの着用。去年7月に行われた調査で、新潟は着利用率がわずか2.4%で全国最下位という結果に…

【県警交通部 本田比呂志 部長】
「低調な結果だったと受け止めている。重要性・必要性が県民の皆さんに浸透が至らなかった。取り組みを強く進めたい」

この汚名返上に向け、県警などがあの手この手で着用を呼びかけてきました。

【記者リポート】
「ここに集まっているのは64歳~82歳の高齢者。自転車の乗り方を競います!もちろん努力義務となっているヘルメットの着用も欠かしません」

高齢者を対象に正しい自転車の乗り方を競う大会を開いたり…

【警察官】
「ヘルメットいいね!かっこいいよ!」

ヘルメットを着用している中学生を褒めてみたり…

【高校生】
「ゲームのログインボーナス的な感じでポイントとかもらえたらうれしい」

どうすれば着用率が向上するのか若者に意見を求めたり、さらに県も今年度の新年度予算で自転車ヘルメット着用促進事業に1800万円を計上するなど対策を強化していました。

■着用率は8%に 最下位脱出も全国平均下回る

そして、去年の結果発表から一年。今年の調査結果を警察庁が発表しました。

新潟の着用率は8.0%で44位。最下位は脱出したものの、全国平均の17.0%を下回る結果となっています。

一方、2年連続で全国1位となったのが愛媛県!その着用率はなんと69.3%です。

実は愛媛県ではヘルメットの着用が努力義務化される前の2015年から高校生の通学時の着用を義務化するなど独自に着用を推進していたといいます。長年の努力が実った形です。

県警の交通企画課は今回の結果を受け「ヘルメットは万が一のときに身を守る重要なアイテム。着用率向上に向けて、引き続き関係機関と足並みを揃えて、広報・啓発活動を続けていきたい」とコメント。

ヘルメットの着用が当たり前になる日まで、息の長い活動が求められます。

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