トンネル内の天井の崩落や道路の隆起により通行止めが続いている北薩横断道路の「北薩トンネル」について、鹿児島県は専門家などを交えた検討委員会を設置し、出水市で1回目の会合が開かれました。

鹿児島県出水市とさつま町にまたがる国道504号、北薩横断道路の「北薩トンネル」では、7月下旬に道路の隆起が確認され通行止めとなった後、大量の流水による天井の崩落や約120メートルに渡る土砂の流入も確認されています。

復旧までに数年かかる見通しが示される中、鹿児島県は原因究明や復旧に向けて地盤や地質の専門家8人で構成された委員会を設置し、12日は初めての会合が開かれました。

委員らは現地視察を行い、現地では崩落の原因としてトンネル周辺の地下水の増加による水圧上昇を指摘する意見が出されたということです。

北薩トンネル技術検討委員会 鹿児島大学工学部教授・酒匂一成委員長
「大量の雨が降って地下水位が上がり、トンネルにかかる圧力が高まったことが(崩落の)主たる原因ではないか。どういう対策を取っていくかを今後、詰めていきたい」

今後委員会では、トンネル内の流水を減らす対策工事を待って、2回目の会合を開く予定です。

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