警察庁が2024年7月に全国で実施した自転車利用時のヘルメットの着用率の調査結果を発表した。2023年、全国最下位だった新潟。着用率アップに向けて、1800万円の予算を計上し、県内の至るところで広報活動などを行ってきた。果たして、その成果はどれほど現れたのか…

“ヘルメット着用率”全国最下位…汚名返上へあの手この手

2023年4月の法改正で努力義務となった自転車利用時のヘルメットの着用。

2023年7月に行われた調査で新潟は着用率がわずか2.4%で全国最下位という結果に。

2023年 新潟は“ヘルメット着用率”全国最下位に
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この結果に新潟県警の本田比呂志交通部長は、「低調な結果だったと受け止めている。重要性・必要性が県民の皆さんに浸透至らなかったというところである取り組みを強く進めたい」と話していた。

新潟では、この汚名返上に向け、県警などがあの手この手で着用を呼びかけてきた。

高齢者を対象に正しい自転車の乗り方を競う大会を開いたり…「ヘルメットいいね!かっこいいよ!」ヘルメットを着用している中学生を褒めてみたり…どうすれば着用率が向上するのか、若者に意見を求めたり…

ヘルメット着用の中学生を褒める作戦

さらに県も2024年度の新年度予算で自転車ヘルメット着用促進事業に1800万円を計上するなど対策を強化していた。

着用率は8%に 最下位脱出も全国平均下回る

そして2023年の結果発表から1年。2024年の調査結果を警察庁が公表した。

新潟の着用率は…2023年に比べて5.6ポイント上がり、8.0%で44位に。最下位は脱出したものの、全国平均の17.0%を下回る結果となった。

一方、2年連続で全国1位となったのが愛媛県!その着用率はなんと69.3%!

実は愛媛県では、ヘルメットの着用が努力義務化される前の2015年から高校生の通学時の着用を義務化するなど独自に着用を推進していたという。

県警の交通企画課は、今回の結果を受け「ヘルメットは万が一のときに身を守る重要なアイテム。着用率向上に向けて、引き続き関係機関と足並みをそろえて広報・啓発活動を続けていきたい」とコメントしている。

ヘルメットの着用が当たり前になる日まで息の長い活動が求められる。

都道府県別ヘルメット着用率(2024年7月調査)

北海道 10.3%
青森 9.1%
岩手 10.6%
宮城 13.1%
秋田 10.0%
山形 10.2%
福島 18.2%
東京 15.1%
茨城 21.7%
栃木 18.4%
群馬 40.4%
埼玉 9.2%
千葉 6.5%
神奈川 8.9%
新潟 8.0%
山梨 27.9%
長野 34.7%
静岡 13.1%
富山 12.5%
石川 29.6%
福井 11.0%
岐阜 17.8%
愛知 10.5%
三重 29.2%
滋賀 11.1%
京都 12.5%
大阪 5.5%
兵庫 7.7%
奈良 13.7%
和歌山14.9%
鳥取 32.7%
島根 17.3%
岡山 11.5%
広島 11.3%
山口 34.2%
徳島 18.2%
香川 8.5%
愛媛 69.3%
高知 16.9%
福岡 10.5%
佐賀 25.6%
長崎 12.0%
熊本 11.1%
大分 48.3%
宮崎 8.1%
鹿児島 19.2%
沖縄 12.5%
全国平均 17.0%

(NST新潟総合テレビ)

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