タイの動物園で7月に生まれたコビトカバの雌の赤ちゃん「ムーデン」が、世界的な人気を集めている。インターネットでの投票で決まったこの名前はタイ語で「豚肉団子」という意味。むっちりとした姿や小さな耳、ピンク色の頰が愛らしいと、ネット交流サービス(SNS)を通じて話題が広まっている。
最近も、米国で人気のバラエティー番組が、米大統領選の候補で一番人気は大差をつけてムーデンだと冗談交じりに紹介した。知名度は群を抜く。
ムーデンが暮らすのは、バンコクから車で2時間ほどの東部チョンブリ県にある動物園だ。日々、国内外の観光客が詰めかけ、見学の時間制限が行われるほどになっている。ムーデンの日常が垣間見えるネット動画の同時配信も登場した。
タイでは、この人気にあやかろうと、多くのグッズが販売されている。大手化粧品販売店は「ムーデンのような頰になろう」と呼びかけるチークの広告キャンペーンを展開するなど大盛況だ。
コビトカバは西アフリカ原産で、ジャイアントパンダやオカピと並んで「三大珍獣」とされる。国際自然保護連合 (IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種になっている。【バンコク武内彩】
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