袴田さんのやり直しの裁判で司法への注目が高まる中、10月3日、法の役割や重要性について考えてもらおうと静岡地裁で裁判の体験会が開かれました。

弁護人役:
被害者の血痕や あなたの指紋が検出された帽子と、黄色っぽいジャンパーが見つかっている。見つかった帽子やジャンパーはあなたのもの?

被告人役:
私のものではありません

静岡地裁で開かれたのは裁判員裁判の体験会です。

毎年10月1日の「法の日」に合わせてイベントが開かれていて、2024年は約20人が参加しました。

体験会では参加者が裁判員役を務めたほか、9月の袴田さんのやり直し裁判で無罪判決を出した國井恒志 裁判長が裁判長役となって、架空の事件を題材に証拠の取り調べや被告人質問が行われました。

また、被告が有罪か無罪かについて裁判官と裁判員が話し合う評議も開かれ、参加者たちは付箋に意見を書くなど実際の裁判員裁判と同じ流れを体験し、人を裁くことの大変さを感じている様子でした。

参加者:
素人なので、どこまで認定していいのか、どこまで疑うべきなのか基準がよくわからなくて難しいなと

担当者はこうした機会を通して裁判の役割や重要性を知ってもらえたらと話していました。

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