コメが手に入りにくく新米の需要が高まる一方で、秋田県内では収量が伸び悩んでいて、JA全農あきたは9日、コメ農家に支払う前払い金「概算金」について、2000円を追加払いすることを決めた。
「概算金」は、JAにコメの販売を委託する農家が出荷する際に受け取る前払い金。
全国でコメが手に入りにくい状態が続いたことから、新米の需要は高いものの、収量が伸び悩んでいる。これを受け9日、県内各JAの組合長が集まって会議を開き、概算金の上乗せについて話し合った。
2024年の県産一等米の60キロ当たりの金額は、「あきたこまち」が1万6800円、「サキホコレ」が1万9500円で、あきたこまちは過去10年で最も高くなっている。
会議では、これに2000円追加で支払うことを決めた。
追加払いについて、JA全農あきたの小松忠彦会長は「稲刈り終盤になってほとんど終わったが、実際の収量が7~8割しかないという状況の中で、概算金の設定は再生産できることを見通しての値上げ。非常にありがたいという声をもらって、会議でもありがたいことだと意見をもらった」と話した。
概算金の追加払いは、2018年以来6年ぶり。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。