名古屋市中区丸の内の工事現場で10月17日午前、長さ1mほどの不発弾が見つかりました。不発弾は、戦時中に米軍が投下した「250キロ焼夷弾」だとわかりました。

■「穴を掘っていたらポロっと出てきた」

17日午前9時前、中区丸の内のビルの解体工事現場で、作業員がショベルカーを使って地面を掘っていたところ、深さ3mのところで茶色の物体が見つかりました。

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発見した業者は「穴を掘っていたらポロっと出てきた。ラグビーボール状のものでさびていて、ネットで調べたら不発弾と酷似していた」と話しました。

自衛隊が確認したところ、直径36センチ・長さ1メートル23センチで、戦時中に米軍が投下した「250キロ焼夷弾」とわかりました。

■名古屋駅周辺を狙った爆弾か

米軍が投下したとみられる不発弾を巡っては、宮崎空港の誘導路で10月、爆発があったばかりです。

名古屋では終戦間際、度々空襲に遭い名古屋城の天守閣が焼失しました。今回見つかった場所は、名古屋城から1キロ余りのところです。

名古屋市中区にある「愛知・名古屋戦争に関する資料館」には、250キロ爆弾が展示されていますが、今回見つかったものと同じ型と見られます。

愛知・名古屋戦争に関する資料館の岡村裕成さん:
今回、中区2丁目で落とされたのはおそらく、このすぐ近くが名古屋駅になるんですけども、名古屋駅周辺を狙ったものがそれて、今回発見された場所に落ちたのではないかなと思われます。

名古屋市は17日午後、対策本部を設置し、現場を立ち入り禁止とするとともに、撤去のスケジュールなどを関係機関と調整しています。

■過去にも見つかった不発弾

東海3県では、これまでにも各地で不発弾が見つかっています。

名古屋市港区では2021年、庄内川の川底から2発が見つかりました。また、三重県桑名市や名古屋市守山区の工事現場からも見つかっています。

(東海テレビ)

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