大規模な災害が発生した際に人命救助などを行う「緊急消防援助隊」の訓練が1日、秋田市で行われた。隊員たちは航空自衛隊と連携し、空路で車両などを運ぶ手順を確認した。

29年前の阪神淡路大震災を教訓に設置された「緊急消防援助隊」は、被災地の消防本部だけでは対応が難しい規模の災害が発生した際、全国各地から応援に駆け付け、人命救助などにあたる。

いざという時の連携を深めるため、東北6県と北海道、それに新潟の部隊が毎年合同で訓練を行っている。

1日に行われた訓練は、秋田沖で地震が発生したという想定で、陸路が寸断されているため部隊を空路で秋田入りさせ、航空機で隊員などを運ぶ手順を確認した。

航空自衛隊の北海道・千歳基地を出発した輸送機が秋田空港に着陸すると、貨物室から消防隊員など6人と1台の車両が降り立った。

北海道東北ブロックで自衛隊と連携した訓練が行われるのは、今回が初めてだという。

 秋田県総合防災課消防保安室・高橋公康室長:
「能登半島地震のように陸路が寸断された場合でも、陸路以外の空路などを使って救助に向かう実効性が確認された。自衛隊をはじめ、関係機関と緊密に連携を取りながら、有事の際はしっかり対応したい」

2日には、海上自衛隊の多用途支援艦「ひうち」で、北海道の苫小牧西港から秋田港に隊員などを輸送する訓練が行われる。

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