学校の部活動の現場では現在、少子化による部員の不足や教員の長時間勤務などを受け、持続可能なあり方が問われています。
こうした中、専門的な指導を受けられない地方を中心に新たな取り組みが広がっています。
東京から遠く離れた沖縄・南大東島。
この離島の中学校に2024年5月に創部した部員6人のオンラインダンス部。
島にはダンスの指導者がいないため、これまではインターネットのダンス動画を独学で習得。
ところが、オンライン部活動の導入で環境が一変しました。
ダンスを指導するのは東京のインストラクター。
離島とネットでつなぎ、週に一度、約90分の指導が受けられるようになりました。
オンライン部活動をサポートする企業は…。
近畿日本ツーリスト(株)教育旅行事業部・宮崎敏行さん:
今までの学校の部活動は教員の長時間勤務の要因ともいわれている。民間が先生の代わりにサポートすることで、社会課題の解決にも貢献できるサービス。
学校側の負担を減らすべく、部活動は村営の施設で実施。
見守りなど、生徒のサポートは島の郵便局員が行います。
さらに、大手総合エンターテインメント企業がインストラクターの派遣をサポート。
ChisatoさんはCMやライブで活躍するプロダンサーです。
この日のレッスンでは、自主練習をしてこなかったという生徒たち。
「ダンスが一番成長する時って、自分が一人でダンスと向き合っている時間。気持ちが緩んでいるかなって思う」と厳しい言葉も。
2024年7月、オンラインダンス部は県の中学校ダンスコンテストに出場。
出場した16校中トップとなる快挙を創部2カ月余りで達成しました。
地域に指導者がいなくても、専門の指導が受けられるオンライン部活動の可能性を感じる瞬間です。
南大東中学オンラインダンス部部長・仲里奏音さん(中3):
Chisato先生と一緒に共演できるダンサーになりたいです。
通常のレッスン以上に言葉による生徒との対話を大切にしたというChisatoさん。
Chisatoさん:
どんなに離れてはいるんですけど、成長させてあげたい子どもたち。
企業は、ダンスの他にeスポーツやヨガなどもサポート。
全ての子どもたちにとってオンライン部活動が当たり前になる未来を目指したいということです。
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