ほのかなお茶の香りを感じる「お茶そうめん」

♪夏も近づく八十八夜…

八十八夜は立春から数えて88日目。今年は5月1日に当たり、お茶どころでは、本格的な収穫の時期を迎えます。新茶はその年の一番茶。うまみがたっぷりで、おいしいだけではなく、「飲めば一年間無病息災」ともいわれますね。

「色や香りを楽しみながら、そのまま味わうのもいいけれど、今日は料理に使ってみましょうか。これから暑くなる時期にぴったりのそうめんはいかが?」

江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が、冷たい緑茶を使ったそうめん料理を教えてくれました。

「栄養バランスを考えて具をたくさんのせ、食べ応え満点にしましょう」

用意したのは鶏のささ身と野菜。まず、鶏ささ身は酒をふって電子レンジで加熱しました。蒸すようにして、中までちゃんと熱が通るまで2~3分。ラップを外さずにそのまま粗熱を取って、手で裂いて細かくしました。

「残った蒸し汁はとっておいてね」と江上先生。普段、濃縮タイプのめんつゆには水を加えますが、今日はお茶でのばして、この蒸し汁を加えました。こうすると無駄がありませんね。

ゆでたそうめんを、冷水でしっかりと締めます。器に盛って具をのせ、お茶入りのつゆをかければ完成です。

よく混ぜて、いただきま~す。見た目は、いたって普通のぶっかけそうめん。でも、食べてみると、後味にほのかなお茶の香りを感じて、とてもさっぱりとしています。

鶏ささ身以外にもサラダチキンや、しゃぶしゃぶ用の豚肉をゆでてのせてもおいしいとか。大人用には、練りワサビやユズコショウなどの薬味を足すと一層、食が進みそうです。

材料・3人分

緑茶(冷たいもの)…………2カップ

そうめん………………………3束

鶏ささ身………………………2本

レタス…………………………3~4枚

トマト…………………………1個

めんつゆ(3倍濃縮)………1カップ

塩、酒

作り方

❶鶏ささ身は筋を取り除き、塩少量をふって耐熱容器に並べ、酒大さじ2をふる。ラップをかけて600ワットの電子レンジで2~3分加熱する。粗熱を取って細かく裂く。蒸し汁はとっておく。

❷トマトは6等分にくし形切りにする。レタスは千切りにする。

❸めんつゆに緑茶、①の蒸し汁を加え混ぜる。

❹そうめんを表示どおりにゆでて冷水で締め、ざるに上げる。

❺器に④を等分して盛り、①②をのせて、③のつゆをかける。

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