和歌山県高野町の高野山壇上伽藍で28日夜、弘法大師空海に感謝をささげる法会「旧正御影供」の前夜祭「御逮夜」が開かれ、大勢の参詣客らでにぎわった。
この日は伽藍全域に花とろうそくが飾られ幻想的な雰囲気となる中、諸堂は本尊が拝めるよう扉を開放。主会場の御影堂正面にある金堂裏では、厳かな御詠歌と宗教舞踊が奉納された。
僧侶約50人による「御逮夜法会」が御影堂で営まれ、参拝客が順次堂内へ入場。この日しか公開されない弘法大師の御影(肖像画)に手を合わせた。
高野山真言宗総本山金剛峯寺の今川泰伸宗務総長(63)は「堂内に入り、お大師様の功徳をいただいてほしい」と話した。今年は29日が、空海が亡くなった旧暦の3月21日に当たる。
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