相生市などでつくる「相生ペーロン祭協賛会」は、相生湾で5月25、26日に開かれる「相生ペーロン祭」の前夜祭(25日)の花火大会で、初めて有料観覧席を設けると発表した。警備費などの負担増が主な理由で、各地の花火大会が有料化する流れを踏まえた。主催者は「安全に落ち着いて楽しんでいただけるようにしたい」とPRしている。

運営費は、市などの負担金や企業協賛金などでまかなってきたが、警察の要請に伴う警備員の増員などで支出が増加。前年からの繰越金も底をついた。持続可能な運営を目指すため、新たに有料観覧席の販売とともに露天出店料の引き上げなども実施し、赤字回避を目指す。

観覧が有料になるのはポート公園内で、前方の階段席(3千円)3500席と後方の芝生席(千円)2500席を用意。階段席にはマットを、芝生席にはシートをそれぞれ配布する。

花火大会には昨年は約9万人が訪れており、市の担当者は「配布するシートで区画を整理することで、(公園内で)より多くの人に花火を楽しんでもらえるのでは」。チケットは、5月1日からオンラインの「チケットぴあ」で、7日からは市内の郵便局などでも販売する。

階段席には、車いす席も用意されている。未就学児は保護者の区画を利用する場合は無料。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。