春となり、様々な花を楽しめる季節だが、道端などに咲く花にも注意が必要な花がある。ポピーに似たかわいらしい「ナガミヒナゲシ」という外来植物だ。有毒成分を含み、触れると肌がかぶれてしまう恐れもあり、専門家も安易に触らないよう注意を呼びかけている。
ポピーに似ている花…“ナガミヒナゲシ”に注意
新潟市中央区のやすらぎ堤で所々に咲いていたオレンジ色の花。
この記事の画像(11枚)さらに同じ花は中央区内の住宅街の遊歩道にも。
小ぶりでかわいらしくポピーに似ているが、別の花だと新潟県立植物園の田中良明園芸相談員は明かす。
「花びらの大きさが4枚全て同じということ、葉っぱの切れ込みが細かいという特徴があるので、ナガミヒナゲシだと思われる。アルカロイド成分を含んでいて素手で触ったときにかぶれなどの症状が起こることがある」
有毒成分含むナガミヒナゲシ 道端にも…
4月から5月にかけ、花を咲かせる外来植物のナガミヒナゲシ。
かわいらしい見た目とは裏腹に有毒成分を含み、皮膚が弱い人などは触るとかぶれてしまう恐れがある。
小さな子どもが歩くすぐ近くに咲いていることもあり、注意が必要だ。
また、繁殖力が非常に強く、根からほかの植物の生育を妨げる成分を出すため、生態系に影響を及ぼすことも懸念されている。
やすらぎ堤の近くに住む男性は「なんか怖いね。子どもが触る可能性もたくさんある」と話す。
よくやすらぎ提を散歩しているという男性は最近になってナガミヒナゲシを目にするようになったと話す。
「初めて今年になってきれいな花だなと思って、何だろうなと思って歩いていた。何か毒があるんでしょ?素手で触るといけないとインターネットで見た」
農業環境技術研究所によると、このナガミヒナゲシは1961年に東京で発見され、その後各地に拡大。2000年代に入ってから県内にも生息域を広げたと見られている。
見つけたら正しい方法で駆除を
新潟市を含め、県内でも多くの自治体で駆除が推奨されているナガミヒナゲシ。見つけた場合、どのように駆除すればいいのだろうか。
田中園芸相談員は「ビニール手袋などで草の汁が直接肌に触れないようにして駆除ほしい」と話す。
また、抜いた後も種は生き残るため、ごみ出しの際は枝葉や草の収集ではなく燃やすごみとして処理する必要があるという。
多くの花が咲き誇る季節…ただ、知らない花にはむやみに触らないなど注意が求められる。
(NST新潟総合テレビ)
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