12月2日から本格運用が始まる「マイナ保険証」だが、利用者がまだ少数にとどまっている。
利用者は、認証への不安や健康保険証が使えなくなったあとの対応に関する懸念などがあり、「資格確認書」の存在を知らない人も多かった。
本格運用が始まるマイナ保険証
12月2日から、マイナ保険証の本格的な運用がスタートするが、マイナ保険証の利用者は、まだ約2割にとどまっている。
この記事の画像(11枚)遠藤玲子キャスター:
健康保険証の新規発行があと5日で終了するということで、26日に千葉県内の「KENカルディオクリニック柏」を訪れました。
マイナ保険証を利用(60代):
12月くらいから切り替わるんじゃないかというので、早めに(マイナ保険証を)使ってみようと。
マイナ保険証を利用(70代):
早めに切り替えちゃった方がいいのかしらと。薬のこととかも全部それで済むっていうから。
遠藤キャスター:
本格運用が始まる前に、マイナ保険証に早めに切り替えているという方も見られました。また、この日がマイナ保険証デビューという人もいました。
ーー(記者)顔認証とかしていましたけど、どうでした?
マイナ保険証を初利用(70代):
簡単ですよね。登録するとお薬とか全部分かるわけでしょ。
遠藤キャスター:
マイナカードを保険証として利用する際の登録方法は、まずマイナカードを病院の窓口などにある端末に置き、次に本人確認を顔認証か申請時の4桁の番号で行います。最後に診療や薬に関する同意確認に答えると、わずか約30秒で完了します。
マイナ保険証を使うメリットを聞きました。
KENカルディオクリニック柏・総務 岡田さん:
マイナ保険証の方が、ほかの病院の服薬状況などの確認もできる。マイナンバーで受け付けした方がメリットはある。
遠藤キャスター:
ほかにも、転職や引っ越しの際に保険証を取り替える必要がなくなる利点もあります。一方で、現在のマイナカードの保有率は75.2%で、そのうち保険証登録は81.2%となっています。KENカルディオクリニック柏でも、26日にマイナ保険証を利用していたのは、50人中11人と、利用者はまだ少数でした。
厚労省調べでも、10月時点での利用率は15.67%にとどまっています。では、まだ登録をしていない人やマイナカードを持っていない人は、来週からどうすればいいのでしょうか。まだマイナ保険証を使っていない人に、気になることは何かお伺いしました。
健康保険証を利用(20代):
顔認証が正しくできるかですよね。機械も100%精密ではないと思う。それは不安はありますよね。
健康保険証を利用(50代):
マイナンバーを持っていない人だと、保険証の期限が切れたら、もう全額自分で支払わなきゃいけないのかとか分かってないんで。
資格確認書を知らぬ人多数
遠藤キャスター:
顔認証ができないなどのトラブルがあった場合でも、現在使っている健康保険証は最長1年間はそのまま使えます。ただし有効期限があるため、期限が切れた場合には「資格確認書」が必要になります。
ーー(記者)資格確認書は、知っていますか?
70代:
いや、知らない。
60代:
知らないです。
20代:
分かんないです。知らなかったです。
遠藤キャスター:
12月2日から本格運用が始まるマイナ保険証ですが、マイナンバーカードは持っているけど、まだ登録していない人や、そもそもマイナカードを持っていない人は、今の健康保険証が最長1年間利用が可能です。
そして、今の健康保険証の有効期限が切れたら登場するのが「資格確認書」です。「資格確認書」は、12月2日以降に申請しなくても、勤務先や自治体から無償で自動で届きます。有効期限は、最長で5年となっています。
スペシャルキャスター パトリック・ハーランさん(パックン):
マイナポータルというアプリを使えば、例えば今年の医療費がまとめられてデジタル化は本当に便利なんです。
(「イット!」11月27日放送より)
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