京都大学iPS細胞研究所は、難病「FOP」が進行する要因となるたんぱく質を解明したと発表しました。

「FOP」は全身の筋肉に骨ができる難病で、患者の山本育海さん(26)たちが治療法を研究する京都大学iPS細胞研究所の支援を続けてきましたが、抜本的な治療法は見つかっていません。

京都大学の池谷真准教授たちのグループは、患者から作製したiPS細胞を使って実験を行い、「BMP−9」というたんぱく質が骨を形成する細胞を活発に増殖させることを解明しました。

マウスを使った実験では、「BMP−9」をなくすことで、骨の形成を抑えることに成功したということです。

研究所は、「この研究が治療法の開発に役立つと考えられる」としています。

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