有機フッ素化合物(PFAS)をめぐって、熊本市は放流水が指針値を超えている産廃処理業者を公表し、業者と連携して対策を講じていく考えを表明している。これについて議会からは「国への対応を求めることが必要」とする声が相次いだ。

市は「業者に違法性ない」も業者名公表

熊本市が行った調査の結果、水道水に問題はなかったものの、市内6つの産業廃棄物処理業者の7つの処分場の放流水から、指針値を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている。

この記事の画像(5枚)

熊本市は先日、「業者に違法性はない」とした上で、業者名を公表し、ともに連携して放流水の濃度を下げる対策を検討したいとしている。

12月11日に開かれた熊本市議会の環境水道委員会で西岡誠也委員は「処分場の中の処分の材料に何らか入っていると思うので、それを突き止める必要がある。それが法的に改正する必要があるということであれば、国に伝えるべき」と述べた。

委員会では「一自治体で解決できる問題ではない。国に要望してほしい」とする意見が相次いだ。

熊本市は年明けに学識者などによる専門家委員会を設置する予定だ。

(テレビ熊本)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。