12月13日は、2024年最後の年金支給日だった。
何かと出費がかさむ年末で、心待ちにしていた人も多いのではないだろうか。
年金を受け取ったこの時期だからこそ、詐欺被害には注意が必要だ。
皆さんはどんな対策をしているのか、街で聞いてきた。

年内最後の年休支給日の巣鴨の金融機関には…

2024年最後の年金支給日となった13日、東京・巣鴨の金融機関には、年金生活者とみられる多くの人の姿があった。

80代(年金・月額約9万円):
今9万下ろした。

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ーー(取材班)年金っていつも何に使われていますか?
80代(年金・月額約9万円):

生活費。あとたまーに飲むね。

一方、上野のアメ横商店街では、支給された年金を手に、お正月用の食材を買う高齢者がいた。

70代(年金・月額約9万円):
タラ買ったよ。煮付けにして食べる。いやー、年金だけでは食べられないですよ。やっぱり仕事してるからさ。ハムを買って酒を買って帰る。最高だね。

こんな“夢を買う”人も…。

ーー(取材班)何を買いに来たんですか?
70代:

宝くじ買いに来たの。

行列ができた宝くじ売り場に並ぶと…

70代:
バラで50枚。50枚はいつも買うんで、それが楽しみ。私のいまの。当たりますように…。 

狙われる年金…特殊詐欺被害に注意

思わず心がはずむ年金支給日だが、注意が必要なのが詐欺被害だ。

13日、東京・練馬区を管轄する警視庁の3つの警察署が、預金口座を悪用した特殊詐欺被害を撲滅するため、信用金庫25店舗に協力依頼書を交付した。

信用金庫への協力依頼書交付式(東京・光が丘署、13日):
特殊詐欺による被害の撲滅に向けて、さらなる連携を強化するため、ご参列の皆様で、ときの声を上げ士気を高めたいと思います。
特殊詐欺を撲滅するぞ!おおー! 

2024年は、10月末までに特殊詐欺の被害総額は全国で487億円余りにのぼっている。

皆さんの詐欺対策は…

「イット!」は、年金で生活する人たちに、どんな詐欺対策をしているのか聞いた。

70代(年金・月額約13万円):
メールで「住所を教えてください」っていう、あれが来るんで、それはもう答えないようにしています。

70代(年金・月額約6万円):
知らない番号?もう全然無視しちゃってる。向こうもそれが本職だから、すごく上手だと思うよ。防ぎようがないよね。よっぽど慎重に構えないと。

(年金・月額?円):
お巡りさんと仲良くしてるとさ、そういうことはあるよね、声かけてくれるし、変な電話あった時に、言ったら見回ってくれた。やっぱりコミュニケーションや。

一方で、東京・巣鴨では…。

60代:
そんなもんに引っかからない。

70代:
そんなもんは何も心配ないよ。

80代(年金・月額約10万円):
対策も何もないよね。来たって(金)ないもん。 1日3回も飯食えないよ。年金もらってる、じいさん・ばあさんの懐から盗んだってしょうがない。何を考えているのか。

高齢者が恐れているのは詐欺だけではない。

2024年に相次いだ「闇バイト」による強盗事件だ。
上野アメ横で出会ったの夫婦は、こんな対策を講じていた。

70代(年金・夫婦で約20万円):
(妻)枕元に傘置いてある。傘は開くからいいかな。
(夫)玄関にゴルフ道具を置いてる。

80代(年金・月額約20万円、東京・巣鴨):
街灯をつけたり、シャッター下ろしてね。カギをかける。

取材に応じていただいた80代の男性の年金支給額は、1カ月で約8万円。
“闇バイト”のニュースが報じられて以降、玄関のドアを二重ロックに変えるなど、防犯対策を強化した。

男性は玄関のドアを二重ロックにしたという

80代(年金・月額約8万円):
これ自体は破れないから大丈夫だと思ったんだけど。

ーー(取材班)じゃあこれ防犯になってるんですね。
80代(年金・月額約8万円):

そう、防犯になってる。1人で住んでるから、怖いもの。

この男性のもとに2023年、詐欺と思われる電話がかかってきたという。

80代(年金・月額約8万円):
ここに電話がかかってきた。還付金だったかな。コンビニに来て手続き取ってくれないかなって。これはおかしいと思って、ガシャンと切った。

警視庁は、特殊詐欺の被害に遭わないポイントは、自宅の固定電話は留守番電話を設定し、受話器を取らないことが重要だとしている。
(「イット!」12月13日放送より)

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