秋田・美郷町オリジナルのラベンダー「美郷雪華」がスイーツに姿を変えた。開発に取り組んだのは、町内出身の地域おこし協力隊と地元の高校生。新たに誕生したラベンダースイーツには“地元愛”が詰まっている。
高校生考案 ラベンダーのスイーツ
ほのかに甘く爽やかな香りが特徴の「美郷雪華」は、美郷町で生まれた白いラベンダー。その豊かな香りから、ハンドクリームや酒など幅広い商品に取り入れられている。
この記事の画像(16枚)新たに誕生したスイーツは、地元の六郷高校の生徒がアイデアを出し、東京の調理師専門学校の学生がレシピを考案した。そのスイーツは「美郷雪華チーズケーキ」と「美郷雪華マドレーヌ」。チーズケーキのホイップに美郷雪華のシロップが使われていて、マドレーヌには花が練りこまれている。
開発に携わった六郷高校1年の藤岡麗愛さんは、「ラベンダーの苦みを緩和できるようにホワイトチョコレートを使った」と完成に至るまでの試行錯誤を明かした。また、3年生の相馬芹奈さんは「香りを残しつつ、みんなが食べやすいように工夫した。最初はラベンダーが苦手だったが、味も良いので大好き」と太鼓判を押す。
試食した人からは、「良い香りがする」「とてもおいしい。癒やされる」といった声が聞かれた。また、美郷町の松田知己町長は、「とてもラベンダーの香りがしてすごく良かった。ぜひカフェで席に座ってコーヒーを飲みながら食べたい」とうれしそうに話した。
“地元愛”が詰まったスイーツ
新商品の誕生の裏には、町出身の地域おこし協力隊員の思いがあった。
地域おこし協力隊の梶原恵美子さんは、「初めてラベンダー祭りに行ったときにすごく香りがよかったので、これはハーブの一種として考えられるのではないかと調べたら、食用にできると分かった。元々、私は家庭科の教員なので、食展開がしたいと考えて発想を持っていった」と開発のきっかけを振り返る。
チーズケーキに使用された美郷雪華のシロップは梶原さんが作ったもの。今回誕生したスイーツには、地域おこし協力隊と高校生の“地元愛”が詰まっている。
松田町長は、「これまでは包含されている成分を中心に展開されてきた。でも、これはまさに『食』で食べる方なので、いままでにない取り組み。新しい魅力につながると思う」と今後の展開に期待を寄せている。
美郷雪華のスイーツは、12月21~25日まで、美郷町の「ニテコ名水庵Kuraカフェ」で提供される。反響があれば、2025年以降も商品化されるかもしれない。
(秋田テレビ)
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